熊本で生まれ育ち、故郷を離れても方言を愛し続けるわたしが、SNSで個人的に使いたいがために作っている文字絵文字です。
方言という特性上、九州地方に馴染みのない方には全く伝わらないかと思い、試験的にこのような解説ページを設けてみました。
熊本県内でしか使われていない語から、九州全域にわたって使われる有名な語もあります。
なお、わたし個人はこれらの文字絵文字を誰かへの反応として使うことはありません。加えて文中の使用は避け、意味がわからなくても特に困らない使い方を目指します。
響きや意味が好きなものを優先して作っています。そのため実用性は皆無です。
需要はほぼないと思いますが、コピー等はご自由にどうぞ。
SNSの機能を使用の上でコピーしていただいても、このページから直接持っていってもらっても構いません。
もちろんFediverse以外の場所で使って頂いても大丈夫です。
このページの最下部に使用フォントの詳細がありますので、よろしければご確認ください。
「ばっ」
感嘆詞。主に驚いたときに使われる。
衝撃を受けたときの文頭に入り、標準語で言うところの「うわっ」のような語。
「ぎゃん」
程度が非常に大きいことを表すほか、勢いを表現する際にも使われる。
また、こそあど言葉と組み合わせて「こぎゃん」=「このように」とする用法もある。
「よかよか」
いいよ等の肯定を表す。「よか」単体でも頻繁に耳にする。
「良い」を九州の形容表現らしくカ語尾とし「良か」、それを繰り返して強調した語。
「ばってん」
九州全域で広く使われる有名な接続詞。「しかし」「だけど」といったニュアンスの逆説的な意味をもつ。
語源となったのは「さればとて」。
「はいよ」
標準語で言えば「ください」。語源は拝領にある。
見てください、の感覚で「見てはいよ」と使う。はいよした、等の形で使うと頂いたという意味になる。
「ほんなこつ」
ほんな→本当の、こつ→こと。「本当に」という意味。
Fediverseでよく見かける「ほんまか」絵文字に対応させる目的で作ったが、使用可能な範囲は広い。
「ゆた~っと」
ゆったりと穏やかな様子。癒し系方言として定評がある。
次項の「しなっせ」と組み合わせるとほぼ「ゆっくりしていってね」になる。
「しなっせ」
命令文として使うが、込める心情は愛情がほとんど。
「~しなはれ」と近い感覚。強いるのではなく優しく勧めるための方言。
「おおごつ」
おおごと。一大事。
どんな語においても、「こと」を「こつ」と言えば九州方言っぽい感じが出せる。
「ぬっか」
ぬくい、つまり暖かいの意味。温かいとしても使える。
「ぬっかもぬっか」と強調すればだいたい「ファッキンホット」。
「さんか」
さむい。上記のぬっかと違い、残念ながら冷たいという意味では使えない。
九州民は大抵寒さに弱い(デカ主語)。
「いばしか」
威勢が良い、荒々しいといった意味の形容詞。
厳つさを強調しており、言い方次第では「怖い」という印象を表せる。
「むしゃんよか」
漢字に変換すれば「武者んよか」。武者の如く格好いい、素敵、イケメン等という意味合い。
英単語のcoolと同じく、幅広く使える褒め言葉。
「むぞらしか」
語感から想像しにくいが、意味は「かわいい」「愛くるしい」等。
語源を辿ると「かわいそかわいい」という表現にもなり得る。
「たいぎゃ」
強調の言葉として使える他、誰かを嗜めるときなどには「程々に」という意味でも使える。
形容詞と組み合わせると強調になる。「たいぎゃむしゃんよか」は「マジでかっこいい」。
絵文字に使用させていただいたフリーフォントの一覧。
全て個人・商用問わず利用可能なことを確認しています。素晴らしいフォントを公開してくださったデザイナーの方々に御礼申し上げます。